こんにちは。
1月も半分が過ぎ、正月気分もどこへやら。
最終学年の学生さんたちは
進学に向けて受験や受験、受験ですね。
弊息子もお受験勉強に勤しんでおります。
僕は「勉強しなさい!」と言われるのが
すごく嫌で、「勉強しなさい!」だけじゃなく、
それに紐づけて日頃のことや昔のことを
あれこれ悪く言ってくる親だったので
すごく嫌な思い出です。
あ、父はそういう事は言ってこない
優しい人でした。
そんな僕も子どもを持ち、
「勉強しなさい」とは言いたくなく、
今まで言ってきませんでした。
むしろ夏休みの宿題や日頃の課題など
「ちょっとやらせて~」
とか
「みせて~」
と言っては断られておりました。
弊息子曰く、
「絶対いらんことするやろ」
らしいです。
手伝ってあげようとする純粋な気持ちを・・・
(ふふふ、よくわかっておる)
そんな家庭環境の中弊息子は
受験をすると言い出したわけで。
「あーやだなぁ。」
と純粋に思ったのです。
子どもが自ら受験を志願することは
良いことじゃないか?
殆どのご家庭ではそうかも知れませんが、
僕は「あーやだなぁ。」です。
そもそも学歴がなくても立派な先輩方を見てきたし、
友人も同じく。
学歴があっても家庭がうまくいっていない、
幸せでない。
そんな人も見てきたわけで。。。
とは言え学歴を否定しているわけではまったくなく、
むしろ努力の結果だと思っているし、
そんな努力をしてきた人たちの輪に入ることで
さらにモチベーション高くなれるとも思います。
ちんたら遊び呆けている時間、
必死に何かを取り組む姿勢は尊敬です。
これはスポーツにもいえますね。
さて、なぜ「あーやだなぁ」と思うか。
それは、結局サボる姿を見てしまうからです。
まだ若い子どもが「頑張ります!」といっても、
切羽詰まった大人ほど
真剣に取り組むとは思えなかったので、
そんな姿を見るのはやだなぁと。
日々楽しく過ごしてほしいなぁと。
と、いうわけで、なぜ進学したいか?
をテーマに話し合いました。
するとやはり「高校くらいは行っといた方がいい」
的なことでした。
おぉ流されてるなぁ。
中卒でも高認(昔で言う大検)を取る人もいるし、
むしろそういう人は信頼できるというか、
確固たる理由があって取り組んでいるので
とても評価できるなぁと思う次第です。
とはいえ僕も一般的な優しいイケメンな親なので、
よくよく話を聞いたのですが、
やっぱり周りが行くから的な域を超えないのです。
どうしたものか。。。
では合理的に考えて、
どうせ行くなら近いとこ。
弊息子は納得したのですが、
なんと、一番近い高校はまぁまぁなところで
合否ギリギリだったのです。
逆に言うと努力をしないと危険なところ。
頑張って何かを達成するには
ちょうどいいところだったのかなと。
余談ですが、弊息子の同級生も同じ高校に行くらしいので
ラッキー!と思っています。いい子なので。
そういう意味でも頑張ってほしいものです。
というわけで「勉強しなさい」をこれからも
なるべく言わずに、見守ることを僕は努力するのでした。
と、前置きが長くなりましたが、進学する学生さんもいれば
卒業していく学生さんもいます。
僕が受け持っているクラスの学生さんも今春卒業となります。
夢に向かって羽ばたいていくので寂しさはまったくないのですが、
年々卒業する学生たちの元気がなくなっている気がするのです。
こんな暗い話ばかりの世の中じゃ仕方ないか。
ごめんね。
なんて思いながらも、
「君たちが率先して明るい話題、
感動を届けるために社会で頑張らないと!」
なんて無責任な励ましもしています。
どうか真に受けてそんな人になって欲しい。
受け身の人生なんて絶対につまらない。
そんな学生さんに課題として、
卒業アルバム(CD)を作らせています。
毎年制作しているのですが、
ミュージシャンや作家を目指す学生さんたちなので、
CDにの制作はしたことがありません。
しかもこの時代にCDというフィジカルなものを作るなんて。
というリアクションの学生さんもいます。
気持ちはよく分かる。
僕も昔ラジオドラマを作らされたことがあるので。
過去を振り返ります。
当時イベントプランナーを目指していた僕にとって
ラジオドラマ。しかも編集することなく一発取りで。
ですよ。
当時力を持っていたベテラン講師の考えで
例年それでやってるから。的なことだろうと思って
適当にやりました。
いいものにしたくて、後で編集もしまくりました。
その後卒業した後に学校へ戻り働くことになったのですが、
その時の講師会議で、レコーディングの先生であるTAKAさんが
卒業課題について異議申し立てをしたのです。
ベテランの講師陣に向かって
「学生たちはいいものを作りたい、僕たちも作らせたい」
「なので、ラジオドラマ制作は構わないが、編集を許可して欲しい」
的なことでした。
そりゃそうです。
レコーディングは何度も編集を重ね、いいものに仕上げていく。
生の本番一発録音て、ライブレコーディングですね。
いや、それでも後で編集はするか。。。
ここで大人たちの白熱バトルが繰り広げられるわけです。
ベテラン講師陣からは
「えらそうに!」とか「お前はなんにもわかっていない!」
など本質とずれた意見。
黙り込む他の講師陣。
TAKAさんの言うことに利があるが、
ベテラン講師に睨まれたくない。
そんな空気が漂う会議室。
会議室とは言え防音密閉感のあるスタジオだったので、
より重たい空気に。。
若手ペーペーの僕は意見を求められたらTAKAさんの言う通り!
とデカめの声ではっきり言うつもりで構えていたのですが、
そんなペーペーの出る幕もなく噛み合わない言い合い。
時間切れで結論は持ち越し(裏でコネコネして例年通り)
になるかと思われたその時、
前方に座るTAKAさんが一番うしろで聞いていた僕に振り返り、
「いしたに!お前卒業課題のあれ、繋いでたよな???」
ドッキーーーーーーー!
いや、意見求められた時のために構えてはいたけど、
そんな暴露ありますか?????
しかも卒検の試聴会の時、何も言わなかったし、
むしろええやんくらいのこと言ってましたよね~~~!
頭が真っ白になった僕は一言、
「え?なんのことっすか??w」
するとTAKAさんは怖いくらいの笑顔で、
「もう卒業してるし時効や、正直に言うてみ」
こういうときに笑顔で迫る大人は絶対に信用しちゃいけない。
そんなアラートがガンガン鳴っていたのですが、
素直でかわいい僕は
「あー、ガッチガチに編集しましたwてへっw」
その場の空気はもちろん最高に最悪。
しかしTAKAさんは、編集していたことに気づいてたけど
何も言わずに合格にしてくれたのはそういうことかぁ。
僕らの気持ちをわかっててくれたんやなぁ。
と嬉しくなったのもつかの間、
TAKAさんが「どれくらいの講師が気づいてますか?」
「学生はいいものを作りたい、残したいんですよ!」
的な熱い想いをマシンガンのようにぶっ放し続け、
最終的に学科長が、と、いうことで、編集はOKということで。
的に締めたような。。。
そんな昔ばなしを思い出して書いてしまいました。
おじさんの昔話は若者に嫌われるらしいですよ。コソッ
さて、本題はこちらなのです。
いやぁ、ここまで読んでいただいてありがとうございます。
長かったですね。
よく頑張りました!
えらい!
ほんと、
すごい!
もういい?
ではこちら
学生さんが作った卒業記念CD!
めっちゃかわいい!
テーマは好きなこと。
それぞれがコンセプトを考えて曲を作り収録。
おいしい良い楽曲を召し上がれ!ってことで
タイトルは「Restaurant」レストランですね!
スパゲッティが美味しそうです。
ん?パスタですか?しらんけど。
この写真も写真学科の学生が撮影してくれたみたいで
ええ写真撮るやん!とお伝えしたところ、
もちろん就職内定済み!さすが!
で、裏側はと言うと、
はい、ごちそうさまでした!
って感じです。
素敵ね!
もちろん撮影に使用した食材は
ジャケット制作班の学生が美味しくいただきましたと。
楽曲ももちろんですが
なんと元ウルフルズのリーダーのケイスケさんと一緒に作った
楽曲のMVも見られるんですね。
これも学生さんが頑張ってつくりました。
プレスは業者に依頼したものの、
テーマ、コンセプトから楽曲、ジャケット、MVまで
学生さんだけで頑張りました。
過去僕がデザインとか諸々、
ちょいちょい手を貸していたこともあるのですが、
今年の学生さんは、自分たちでやり切りました。
僕の担当授業内容上、成果物を見たり、聞いたりすることのない授業で
学生たちはどんな感じなのか正直良くわからぬままでしたが
最後にこんな素晴らしい成果物を見られて最高です。
ちなみに非売品!!
見たい聴きたい人がいましたら、
弊社まで起こしください。
飲みましょう!w
それではこのへんで。
あらよーっと!!!