いしたにーさんのあらよーっと!

株式会社ネクストセンセーション、代表のいしたにーさんがおくる、アレヤコレヤエンヤコラ。あらよーっと!

京都大作戦2021〜中止はもう勘弁してくだ祭(マジで)〜の感想

2021年7月2日(土)3日(日)に開催、

7月9日(土)10日(日)に開催予定だった京都大作戦についての感想を書きたいと思います。

 

※書けてないのですが…

 

京都大作戦ですが、すでに知っている人にとっては何を今更な情報となりますが、2007年から毎年7月に京都府宇治市の山城公園、通称太陽が丘に特設野外ステージを作り開催される野外ロックフェスで、京都出身のバンド、10-FEETが主宰する、年に一度のお祭的イベントです。

 

そしてこのフェスは「田植えフェス」と揶揄されるほど天候に恵まれず、雨天が多くグランドが田んぼのようになり、みんなドロドロになるのが有名です。

さらに、高い確率で『伝説』が生まれるイベントでもあります。

 

例えば、初年度2007年は10-FEETが10周年の記念に!と祇園祭とかぶりながら開催したにもかかわらず台風で中止。出演予定は10-FEET/ELLEGARDEN/湘南乃風/Dragon Ash/など・・・そうなんです。

DragonAshは初年度からの出演という京都大作戦10-FEETと共に歩んでいるバンドなんです。

 

2013年DAY2、NAMBA69→KenYokoyama10-FEETの出演順でHi-STANDARDファンはドキドキを隠せない中、大ファンの一人である10-FEETのタクマくんがお2人にオンステージを直訴するも、今回はそれぞれのバンドでの出演なので・・・

と一度は断られるも、最後10-FEETのステージで、アンコールの「STAY GOLD」を演奏中に難波さんと横山さんが参加。

フロントの2人から楽器を受け取り、こういちさんのドラムで「STAY GOLD」の続きを演奏する伝説が生まれました。

 

2016年にはThe BONEZのLIVE中にアクシデントが起こるも、ドラムの生音とVoのJESSEさんのMCにて観客を盛り上げ続け、ここにしかない本当の意味での『LIVE』を完成させました。

 

その翌年2017年、The BONEZはDAY2のオープニングを飾り、1曲めで音が出ない前年のトラブルをドッキリにて再現。愛のあふれるスタートとなりました。

さらに同年DAY3ではマキシマムザホルモンの演奏中、落雷の危険が高まり一時中断。

観客の避難行動が取られました。

こういった大きなイベントではたくさんの人を一気に誘導することは様々なリスクも伴いますが、きっぱり判断を下し、お客さんの安全を守る行動を取れる運営チームの腹の座り方の凄さを実感しました。

 

京都大作戦は地元との約束で20時音止めとなっていて、2時間の中断は本来なら残りの出演バンドが出演できない事態となるものだったのにも関わらず、運営スタッフの安全かつスムーズな誘導、お客さんの周りを気遣う優しさ、ステージスタッフの懸命な転換作業により、マキシマムザホルモンの中断したところから再開、その後のROTTENGRAFFTYも曲をカットしつつも最高のパフォーマンスを成し遂げ、最後10-FEETにバトンを託す、京都大作戦でしかできない『LIVE』が繰り広げられました。

 

そして2018年、豪雨災害により中止、その分を含めた2019年4日間開催。

 

様々な困難をお客さんとスタッフと仲間と乗り越えてきた京都大作戦も2020年、新型コロナ感染症のため中止を余儀なくされました。

 

そしてこの1年、感染症問題とどう向き合うか様々な対応と万能傘などでのソーシャルディスタンスの確保やシャトルバスの運行など素晴らしいアイデア、地元理解を生む活動を重ね、なんとか2021年開催。

 

しかし、出演者の感染によるキャンセルにて四星球が急遽出演や、大雨による遅延でのステージスケジュールの変更など様々な問題も発生しながらもDAY1、DAY2を終了することができました。

翌週のDAY3、DAY4は地元からの懸念の声と悪天候、交通障害の懸念から中止になりました。

 

と、ここまでのヒストリーだけみてもよく続けてこれたし、逆に継続していることが不思議なくらいのフェスであることは間違いないのですが、地元理解と出演者、お客さん、運営が10-FEETを中心に一つになっているのは明白な事実で、10-FEETの人柄や音楽性運営の力の素晴らしさを証明していることを考えると、継続してこられた理由も見えてきますね。

そして何よりお客さんが京都大作戦を愛していること。これが一番感じるところです。

 

さて、そんな今年の開催に関して、感想を書こうと思ったのですが、様々な角度から何度思い返しても言葉にする力が僕にはない。

 

1週目に参加できた人、電車が遅れたりで参加できなかった人、出演できた人、叶わなかった人。

2週目に移動途中で中止を知った人、もともとチケットが買えなかった人、仕事で行けなかった人、仕事関係で参加を禁止されている人、開催を不安視している人、開催賛成の人、オリンピックは・・・と思っている人。喜んでいる人、悲しんでいる人、無気力に襲われている人。

そのすべての人に対して、完璧に腑に落ちる言葉は見当たらない。

ただ、僕はどの立場で、どんな考え方でも否定しないし、心のこもった意見は聞きたいと思います。

 

そのためには少しでもこのフェスがどういうものか理解しようとすることも大切だし、言葉を選ぶことも必要だと思います。

 

そして何より、『頑張っている人が報われる世の中であること』が一番だと思っているので、それぞれの立場でそれぞれの思いを一生懸命思いやりのある言葉ではっきり伝えて考え合うことが大事だと思います。

 

初年度から通っているお客さんや結成当時から10-FEETを応援しているファンに比べれば、まだまだ新参者ではありますが僕の手の届く範囲、それもそんなに広い範囲ではないですが、自分のできること、寄り添えるところにはしっかり寄り添って、今はお互い理解できないことも、少し時間が経てば少しわかり合えるようなお手伝いができれば幸いに思いますので、今後もしっかりと務めさせていただきたいと思います。

 

そのために、健康で生きて、

京都大作戦に参加する方は、

彼らや彼らの仲間たちを信じて

また1年頑張りましょう。

そしてまたお会いしましょう、あの丘で。